60:LX[saga sage]
2011/07/23(土) 20:44:47.46 ID:GbkWnME40
勢いよく玄関のドアを開けて、顔を覗かせたのは女の子。
「こんばんは。としこちゃん? えへへ、驚いたかな?」
上条詩菜が、「としこ」と呼び挨拶したのは佐天涙子(さてん るいこ)の娘、佐天利子(さてん としこ)である。
詩菜の後に立つ上条美琴は片目をつぶり、口に人差し指を当て、(しぃーっ)とジェスチャーを見せる。
一瞬固まっていた佐天利子は右手でOKサインを出すと、「来たよー」と叫んで中へ戻って行く。
上条詩菜は笑って「ほら」と当麻・美琴夫婦と位置を変えて、二人を前に出した。
その直後、入れ替わりに中からバタバタと走って出てきたのもまた女の子だった。利子よりは一回り小柄だ。
「しいなおばちゃん、遅いよぅ…………!?」
上条詩菜の前に立つ二人を見た女の子も、やはり固まる。
しかし、みるみるうちに、彼女の目には涙が盛り上がる。
「よ、麻琴。良い子にしてたか?」
「ただいま。麻琴、アンタ元気そうね」
上条当麻・美琴の二人は愛娘である麻琴に優しく声をかける。
「……パ、パぁーっ……ママぁーっ!!」
べそをかき、泣き笑い顔の麻琴が二人へ飛びついた。
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