656:LX[saga sage]
2012/04/15(日) 19:43:18.86 ID:GbuCbABA0
学園都市レベル5第一位の、一方通行<アクセラレータ>が当麻を蹂躙する。
美琴は倒れている御坂妹に叫ぶ。
「アンタにしかできない事があるの!」
「御願いだから、アンタの力でアイツの夢を守ってあげて!」
「その言葉の意味は分かりかねますが、何故だか、その言葉はとても響きました、とミサカは率直な感想を述べます」
そう言うと御坂妹は微笑んで立ち上がる。
「お姉様<オリジナル>? 見て下さい」
そういうと、彼女は倒れている当麻の手を取り、彼を抱き起こす。
「お姉様<オリジナル>に報告します。ミサカは、このひとと結婚します」
唖然とする美琴。
「このミサカのお腹には、このひとの子がいますから」
ウエディングドレスを着た御坂妹が、美琴に背を向けると、当麻と並んで去ってゆく。
「待ちなさい!! アンタ何してるの? ちょっと当麻!? どこ行くの、私と、わたしと婚約したでしょ!!?? なんで、そいつと行っちゃうの?」
美琴を残したまま、二人は見えなくなってしまう。
――― アンタ! アンタってばっ!! ―――
その声で美琴は目を覚ます。
「あれ……?」
白い天井。
「どこ……? ここ?」
廻りを見る。殺風景な、部屋。
(びょう、いん? なんで、こんなところに……?)
青のパジャマを見る。
「どうして……? わたし、どうしちゃったんだろ?」
ゆっくりと身体を起こしてみる。軽い貧血だろうか、一瞬くらっとふらついた。
「やだ、私ったら……そういえば、荷物は? 服はどこ?」
脇のスツールを開けてみると、バッグがあった。自分のお気に入り、ロエベのバッグ。
「あったー……、時計、時計っと」
起きたばかりで、はっきりしない頭で、美琴はごそごそとバックをかき回し、時計を取り出す。
……えぇっ? 11時過ぎてる! XX日?? うそ、今日って、アイツの実家に行く日じゃなかったっけ!?」
その瞬間、彼女は茫然とする。
「あ……」
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