過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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761:LX[saga sage]
2012/06/08(金) 00:29:24.37 ID:anln+97A0

「こんにちは、お姉様<オリジナル>。信じられない噂がMSW<ミサカネットワーク>を流れているのですが……」



ミサカ2人と出くわしてしまった。

正直、見たくもない顔。

最悪だ。



……自分の顔を見るようで

……違う。あの子たちより、わたしの方がもっとひどい顔をしているだろう。

……ある意味、あの子たちの方がわたしなんかよりずっと……ああ、だから、わたしはあの子たちに会いたくないんだ。そうか……

……どうせ、今日のゴシップ記事の話よね、間違いなく……



「あんたは……?」

「むう、まだミサカはお姉様<オリジナル>に覚えて頂けませんのでしょうか? このミサカは『そっくりさん2番』の検体番号19090号です」

「ミサカ達は遺伝子レベルで共通ですから難しいのかもしれませんね、と検体番号19090号より少しお姉さん風を吹かせるこのミサカは検体番号13577号です。

このミサカは『そっくりさん』には載りませんでした」

美琴は自己紹介した二人のクローンをざっと眺める。

検体番号19090号は、以前エステサロン勤務だったと言うだけのことはあり、さすがに化粧はうまい。

髪もロングにしており、ファッションセンスも、そう高くないものを上手にコーディネートしており、洗練されている。

良く締まった足首、程よい太さの足、高いヒール。

一方の検体番号13577号は、あのリアルゲコ太の病院に残って、あの子と一緒に働いているはずだ。

検体番号19090号とは一転して、化粧は控えめ、髪はショートボブ、服装も地味だ。

立ち仕事のためだろう、19090号と比較すると、黒のストッキングでごまかしているとはいえ、明らかに下半身、特に腿は太い。

靴もいわゆるパンプスでビジネス用と言っても通じるもの。

随分とまた、毛色が違う組み合わせの二人ね、ううん、こう見るとそれなりに個性が出てきてるじゃない、と改めて美琴は思う。

顔だって、『よく見れば』違ってるじゃない? とも思う。

でも、この子達と3人で並んだら……あの雑誌のとおり、三つ子で通るわよね……



しかし、そんな美琴の思いをぶち壊すような発言が飛び出した。

「おや、お姉様<オリジナル>? ウエストが2cmほどこのミサカより広がっているように見えますが、とダイエットの効果を確認できた検体番号19090号は優越感を隠しきれない顔でお姉様<オリジナル>に話しかけます」

当麻との縁を切った美琴は、反動のせいか食事の量が増えていた。

ぶっちゃけ、体重も(内緒)kg増加しており、気にしていたところをズバリ指摘されたのであった。

「あんたらは、私をおちょくりに来たんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」

紫電がビン! と前髪から飛ぶ。



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