763:LX[saga sage]
2012/06/08(金) 00:35:25.44 ID:anln+97A0
むう、と言う顔をして検体番号13577号がなだめにかかる。
「お姉様<オリジナル>、私たちに電撃は無意味です、と冷静な13577号はお姉様を止めに入ります」
「それよりも噂の確認をしたいものです、とミサカは本題に入ろうと画策します」
しれっとした調子で、検体番号19090号はいきなり話を戻す。
「あんたが事の起こりでしょうが!!!」
「おお、お姉様<オリジナル>がようやくいつもの調子に戻られたようですね」
苦笑しながらも突っ込むのは検体番号19090号。
「私はむやみやたらと電撃をかます暴力女かいっ!?」
「おや、お姉様<オリジナル>はご自分をそうとはお考えではないのでしょうか?
少なくとも10代前半の記録を見るに、当たらずとも遠からず、と言えるだろうと考えておりますが?」
違うのですか? と言う顔で今度は検体番号13577号が攻めにかかる。
そう、だった。
そう、私は、むやみやたらと、アイツに……
アイツのことなど考えもしないで……自分勝手に、自分のことだけで……
やだ、なんでまたアイツのことを思い出すのよ、あんな人でなしのことを……
(ああ、また黄昏れてしまわれましたね……)
(検体番号13577号がおかしな質問をするからです、とミサカはお姉様ぶる検体番号13577号に非難の目を向けます)
(何を言うのですか、検体番号19090号こそ先ほどからお姉様<オリジナル>に向かってあれやこれやと突っ込んでいるではないですか、と検体番号13577号は無実の罪を着せられるのではたまらないと反論します」
<ちょっと待ちなさい、検体番号13577号と19090号! あのひとのことなのに、なんで私に声を掛けなかったのですか!?>
怒りの声がミサカネットワークを通じて飛び込んでくる。それは検体番号10039号のミサカ。
だが、それを押しつぶすかのように膨大な声が大波の如く押し寄せた。
<ちょっとあんたら、そんなことより、さっさと本題に入りなさいよ!>
<そーよ、航空券ポチるかどうか待ってるんだから!>
<もまいらの下らない漫才を聞く為に眠いのガマンしてるんじゃないんだぞ!>
<早くお姉様《オリジナル》に聞けよ!>
閉口した二人は改めて真面目な顔になり、美琴の前に並ぶと質問を投げてきた。綺麗にハモりながら。
「「お姉様<オリジナル>、あの方との関係が壊れた、破局した、という話が週刊誌に出ております。
これを見たミサカたちの間で、お姉様<オリジナル>とあの方との御婚約が破談になった、御結婚はなくなったのではないか、という噂が流れています。
単刀直入にお尋ね致しますが、これは事実なのでしょうか?」」
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