過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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789:LX[saga sage]
2012/06/15(金) 22:19:28.92 ID:3KeMYVEQ0



着替えもせずに自分のベッドに寝転んだ美琴は、身じろぎもせずに天井の一点を見つめていた。



彼女は驚愕していた。

主に3つの点で。



1つは、御坂妹こと検体番号10032号に子供が出来たことで、美琴が婚約破棄を伝えたことがばれていたこと。

婚約破棄自体は既にミサカネットワークにばれているから仕方がない。しかし、子供の話を何故笠原委員が知っているのか?



2つ目は、押し寄せている妹達<シスターズ>を排除する為に、御坂未来(みさか みく)、最終個体<ラストオーダー>を使う、と明言されたこと。

彼女本格的に使用するのはここ美琴が知る限り恐らく、初めてだろう。

(*実は彼女が知らないだけで、既に実績はあった)

不明な点は、彼女が拒否した場合、学園都市統括理事会がどのような手段を取るか、である。



そして、3つめ。

最後に投げかけられた、言葉。

彼、つまり上条当麻の過ちも、その結果起きたこともなかったことになる、とは?



美琴は思わずかっと頭に血が上るのを感じ、ぶるっと身震いした。

――― そんなこと、決まっているわ ―――

御坂妹こと検体番号10032号。

――― あの子を、あるいはお腹の子を、最悪は両方とも ―――

――― どうにかする ―――

ということだ。
                
ここ<学園都市>ならば、ここ<学園都市>には、そんなことをやりかねない連中が、確かにいる。



あれは冗談でも何でもない。明らかに、あのひとは知っていた。あの子に子供が出来たことを。

どこから知ったのか?誰がしゃべった?

ううん、もう、そんなことはどうでもいい。



――― あの子に危険が迫ってる ―――



電話をしようとして、彼女は一瞬ためらった。

御坂妹とあいつが呼ぶ、唯一のクローン、検体番号10032号。

彼女の顔が、勝者の顔が、美琴を躊躇させた。



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