943:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 20:31:40.63 ID:fLg29DFl0
無邪気に、アイツに電撃を放ち、砂鉄剣を振り回し、夜通し追いかけっこをしていた、あのころが懐かしい。
ガキっぽかったけど、ホントにコドモだったけど、
純粋だった。
私は、あいつが好きだった。
ひたすら、あいつを追っかけていたあの頃に戻りたい。もし戻れるのならば……
でも、そんなことは出来ない。もう、子供じゃないから。
結婚しようと言う矢先、暴走した妹<クローン>の1人が、あいつを襲って、子種をもらって子供を作ってしまった。
あのバカのせい、ではないのだけれど、なんかそう、憑き物が落ちてしまったように、私の熱は冷めてしまった。
今日、私は、あのバカと結婚する。
ま、冷めたとは言っても、一時期は恋いこがれ心から愛した男なのは間違いないし、今だって別に嫌いってワケじゃないし。
ううん、どっちかといえば好き……だしさ。
うっさいわね、いいでしょ、バカっ! どうせ私はバカな女よ、ほっといてよ!
でも……打算が無かったと言えば、ウソになる、だろうな。
あいつの人脈、そしてもう一つの世界、あのシスターの世界との繋がりは魅力的だ。
わざわざ捨てることはない。何かの時は絶対役にたつはず。そうでなければ、今さら……
仕方ない。今回は学園都市に貸しを作っておくしかない。また貸し作っちゃったな……。
あのバカ、自分の事が私にばれてないと思っているらしい。
ぜーんぶばれてるってのに、一生懸命ウソ付いて、全くもう、ホント馬鹿なんだから。
ま、そこがあいつのいいところ、なんだけどね。可愛いところもあるのよ、うん。
私のハッキング能力は、初春さんにはかなわないけれど、それなりの実力があるって事、まだわかってないのよね。
まぁわかってもらわない方が、私としては助かるんだけどさ。
あのバカ、しっかりあの大食いシスターやら米国元大統領とか、とんでもない連中と会っているらしい。
まぁ、男はいいけど、女はね。シスターとはいえ、気は抜けないもの。
私は、あいつの「妻」になるんだから。
わ・た・し・「が」、あいつの「妻」なんだからね。
わ・た・し・の、この座を脅かすものは絶対に容赦しないんだから。
もう、二度とあんなことは許さないからね。
出来ちゃったものは今さらどうしようもないし、子供自身に責任があるわけでもない。でも、これ以上は許さない。
……わかったわね、麻美?
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