98:LX[saga sage]
2011/08/07(日) 20:07:17.13 ID:nHyfv/uy0
「あの子は学園都市で能力開発は受けていないのだな?」
上条当麻への木山教授の質問が続く。
「そうです」
「ならば解答はひとつ、だな。『原石』だろう」
「げんせき?」
「ああ。生まれながらの『超能力者』だ。まれに生まれるらしい、がな」
「……」
「きみも、その一人なんだろう、『幻想殺し』くん?」
「先生、その名前はあまり……」
「自分のことをちゃんと認識したまえ。この方面では今や君は有名人なんだからね?
……では、ちょっと考えてみようか?」
木山教授は上条当麻を諭すかのように、一転してゆっくりと話し始めた。
「いいかな? ……彼の母親の『もと』である御坂美琴、彼女は超能力者<レベル5>だ。
最初は能力開発を受けてレベル1からのスタート、努力を重ねてレベル5に到達したという逸話の持ち主。
とはいえ、もともとそれだけの素養があったと考えるべきだろう。
時間がかかったのは、発現しにくい体質だったのかもしれないな。
わたしが直接担当した訳ではないので、断定できないがね」
「ちょっと待って下さい。それなら、ぼくと美琴との間に生まれた麻琴も?」
「きみたちの子かね? もちろん『原石』の可能性はあるだろうさ。気をつけた方がいいだろうな。
原石が生まれるメカニズムや、その能力の発現となるメカニズムは、人工的な能力者とは成り立ちが異なっていると言われている。
数が少ないので研究も進んでいない。
だが、ここは学園都市だ。そういうものに目をつけ、功名を上げることを狙う科学者がいないはずがなかろう?」
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