過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:17:34.73 ID:ij7QMR9IO
そう、ドイルにとって敗北とは認めるものではなく、たどり着くものなのだ。
闘争の末に迫り来る死、それこそがドイルが求める敗北であり、ゆえにいま健在しているドイルは負けていないのだ。
それを屁理屈と言う者もいるであろうが、別にドイルは反論する気もない。
それはそれで真実であるからだ。勝敗の基準とは各々により異なるものである。
以下略
176
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:17:59.49 ID:ij7QMR9IO
ドイル「人間みんな、サディストでマゾヒストさ」
そう締めて、ドイルは後ろに振り返る。
ドイル「そら、そこにもサディストでマゾヒストがいるぜ」
以下略
177
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:18:50.45 ID:ij7QMR9IO
■
QB「杏子!」
ドイル「リベンジマッチかい?」
以下略
178
:
◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:19:25.69 ID:ij7QMR9IO
どさりと、倒れる杏子を見下し、暗器を体内にしまう。
ぬらりと、真っ赤な体液が、杏子の頭部から這い出でた。
ドイル「……目を合わせた瞬間からファイトは開始(はじ)まっているんだよ」
以下略
179
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:19:59.59 ID:ij7QMR9IO
■
小鳥がさえずる声でドイルは目を覚ます。
周りを見回すと、飾られた十字架が朝日に照らされていた。
廃屋である。どうやら、もとは教会であったらしい。
ドイルは長いすに寝かされていた。
以下略
180
:
◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:20:45.38 ID:ij7QMR9IO
その言葉に反応して、ドイルは静かに構えをとる。
杏子「だから待てッつってんだろ。まずは腹ごしらえだ」
そういって杏子はドイルにコンビニ袋を投げてよこした。
以下略
181
:
◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:21:22.01 ID:ij7QMR9IO
ドイルを睨みつけた後、芝居がかった仕草で言葉を紡いだ。
杏子「ったく、敵からの施しは受けられないってわけかい?」
生意気に白い八重歯をのぞかせる。
以下略
182
:
◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:21:55.83 ID:ij7QMR9IO
その言葉を合図に、ドイルは杏子に飛びかかる。
左拳を顎にぶち込み、返しの右拳をボディに叩き込もうとした寸前、
───杏子が消滅(き)えた。まるで煙のように。
以下略
183
:
◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:22:30.75 ID:ij7QMR9IO
■
夜の帳が降りた頃、冷たい空気の中ドイルは目覚めた。
室内といえど廃屋である。あちこちに空いた穴から、すきま風が吹き付ける。
杏子「よう、目覚めたな」
以下略
184
:
◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:23:49.33 ID:ij7QMR9IO
じりじりと間合いを取り合ううちに、行くしかないのだ、とドイルは考えた。
杏子が魔法を使おうと使うまいと、攻めなければ勝機は見えない。
よしんば防禦に徹してカウンターをとるにしても、あの魔法の前では無力に等しい。
ドイル「シャァッッ!!」
以下略
185
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/08/06(土) 05:24:15.86 ID:ij7QMR9IO
ドイル「ぐおッッ!!」
衝撃を受けながらもすぐに体勢を立て直そうとする。
だが、すでに杏子は距離を詰め、鎖を外し、槍を構えていた。
以下略
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