過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/09/05(月) 22:01:00.84 ID:ESVWSeCho
杏子はこの熱の正体を何となく理解(わか)っていた。
闘いたいと、細胞が鳴いているのである。
生き残るために戦いはすれど、闘いのために戦わない、それが以前の杏子であった。
しかし、今は違う。誰かと戦いたくてしょうがないのだ。
血肉が沸き躍らせて、命を削りあう、そんな快楽をドイルとの戦いに見いだしてしまったのである。
杏子「はあ、どうしたもんかね」
仰々しくため息をついて独白する。
いざ街に繰り出してみても杏子の熱は冷めず、こんなものを抱えていては夜も眠れないと杏子は悩む。
そんなことを考えながら歩いていると面白そうなものを発見した。
「ちょ〜〜っといいですかァ?」
「な、なんだ」
鼻にピアスをつけた不良が黒髪の少女に絡んでいるのであった。
不良は少女の首に腕をまわして執拗に絡む。
「君のために5〜6時間だけ祈らせてもらえますかァ?」
「結構だ!」
「まあそう言わずに」
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