過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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262: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:14:38.52 ID:uMmNTYLeo

「そうだよ、俺は、駄目なんだ。こんな小さな工場一つ、満足に切り盛りできなかった。今みたいな時代にさ、俺の居場所なんてあるわけねぇんだよな」

作業衣を着た男はつぶやいた。
四十路をすぎたあたりであろうか、その背中には哀愁が漂っていた。
以下略



263: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:15:20.19 ID:uMmNTYLeo
答えは単純であった。
彼らは魔女に魅入られているのだ。

突如、金属がこすれる音がした。
降りていたシャッターが開く音であった。
以下略



264: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:16:24.29 ID:uMmNTYLeo
マミ「私は巴マミ、あなた達を助けにきました」

毅然として少女は答えた。

「助ける……?」
以下略



265: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:17:21.47 ID:uMmNTYLeo
マミ「あなた、見滝原の生徒ね……待っていて、絶対に助けるから」

そう言うとマミは素早く駆け出し、薬品の混合(ま)ざったバケツをひったくる。

マミ「えぇいっ!」
以下略



266: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:18:00.61 ID:uMmNTYLeo
マミ「いるんでしょ。出てきなさい……私と一緒に遊びましょう」

高々と叫ぶと、その言葉に反応したように少女のような声が聞こえてきた。

QB「こっちだマミ」
以下略



267: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:18:34.81 ID:uMmNTYLeo

結界の中はたいして複雑ではなく、そのまま魔女の元に通じる道が一本あるのみだった。
羽の生えた人形の使い魔が、絶えず彼女の周りを飛び交っている。
マスケット銃でそれらを撃ち落としながら、マミは魔女の元へと向かった。

以下略



268: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:19:22.62 ID:uMmNTYLeo
しかし、使い魔が素早く射線に割り込んだ。
体で弾丸を止めて、隙あればマミに攻撃を加えてくる。
そして、背後から飛来した使い魔にマミは体を触られた。

マミ「きゃッ」
以下略



269: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:20:19.71 ID:uMmNTYLeo
『また行きたいねぇ』

マミ(なにか聞き覚えのあるような……?)

『今 度 は ……』
以下略



270: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:20:49.15 ID:uMmNTYLeo

軽自動車の中で、少女は家族と談笑していた。
──まるで小麦のごとくなびく金の髪が特徴的な少女であった。

「今日は本当に楽しかったねぇ」
以下略



271: ◆jZWXi8L9Ck[saga]
2011/09/23(金) 02:21:41.14 ID:uMmNTYLeo
「ふふふ」

おかしくてたまらないといった表情で、母は声をこぼした。

「また行きたいねえ」
以下略



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