過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/15(金) 01:31:06.97 ID:o/BSsb1IO
ドイルは使い魔と空中戦を展開していた。
肘、手首、手の甲、膝、かかと……身体中から飛び出る鉄製の刃を爪のように使い、壁から壁へと跳躍(と)びはねていた。

上下左右に。
縦横無尽に。
四方八方に。

あたかも獣が行う狩りのような光景だった。
そう、まさにドイルは獣であった。
餌に飢餓(う)えた一匹の豹であった。
均整のとれた肉体の上に、理想的に装備された筋肉群。
脱力時にはマシュマロのような柔らかさに。
しかし、力を込めると鋼のように堅く。
それらを効率よく動員し空を駆る姿は、感動的ですらある。

使い魔が獣に襲いかかる。
獣は跳躍(と)ぶ。
すれ違いざまに、爪をたてる。
銀色に光るそれは、死に行くものへの道しるべのようだった。

まずは一匹を切り裂いた。
空中で制動がとれないうちに、二匹めが飛来(と)んできた。
突撃する瞬前、獣は身体をねじった。
まるでアクロバット飛行のように、その“機体”を旋回させ、肘から生えた爪をたたき込む。


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