過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/15(金) 01:43:55.59 ID:o/BSsb1IO
杏子(掛かったッッ)

少女が巡らせた罠に、獣が落ち込んだのだ。
そして少女は、迷わずにとどめを刺そうとした。

杏子「〜〜〜ッッッァァア!!」

少女を起点にしてドイルが回転する

獣が壁や床にぶち込まれる。

ドイル「ッッッがぁ!!」

一回、二回、三回、四回。
五回目といく寸前に、ふと手にかかる重量が消えた。
穂と穂を繋ぐ鎖が断ち切られていた。

杏子(〜〜ッッ!?)

砂埃がたつ。
標的を見失った少女は混乱に陥る。
ふと背筋に鳥肌が立つ。
本能に身を任せ、回避行動を起こす。
背中に熱さを感じた。

杏子「〜〜ッあ!!」

少女の柔肌に一筋の赤い線が走った。

ドイル「よく回避(かわ)したな。今のはこれ以上ないタイミングだったんだが……」

杏子「あんたこそ……よく槍(これ)を断てたね。けっこう頑丈なんだけど」


攻防は比喩なく瞬間であった。
まばたきの間に決着する、そのような死合であった。
彼女たちは、激烈な瞬きのなかに生きていた。



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