過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/19(火) 00:01:28.61 ID:P+f7xISIO
魔法少女の“相手”をしたことは幾度となくあるが、これほど苦戦した事は指で数えるほどであった。

己の力で、家族が死んだ。
この力は総て自分の為に使う……
そう決意してからは、たとえ同族であろうと、殺すことも厭(いと)わなかった。

今までに相対した少女には、そのような覚悟を持っている者は少なかった。
しかし、この女は違う。
目の前の敵は自分と同じく、他人を殺してきた者なのだろう。

ふと、親近感が沸いた。
殺し合いの最中にこんな感情を覚えるのは、奇妙なことだった。

杏子(へッ……なんだか楽しいな。命を取りあってるっつーのに、おかしなもんだ)

少女にとって闘うことは、生きるために必要なことであった。
それゆえに、闘いを楽しむということは考えもしなかった。
しかし今、ドイルと同じく、杏子は闘いに悦楽(たのしみ)を感じ始めていた。
鍛錬(きた)えた身体で、研磨(と)いだ技で、人を倒すことの味を。
……そして闘いは佳境を迎える。



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