過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage saga]
2012/01/07(土) 11:22:13.50 ID:ft8utIWx0
サキ「……」
マミ『護りたい者の為に、その魔法少女を狩ったのだという事を覚えて、決して忘れないで』
サキ「……」
マミ『貴女達が、彼女に手を出すのであれば、わたしは――いえ、わたしの仲間達は貴女達を悪と見做し、破壊する。それがわたし達見滝原の魔法少女だから』
サキ「……」
サキの頭の中でマミの言葉が半数される。彼女の覚悟の表れを端的に表した言葉の数々。
そして、彼女がそれを実現するに足る人物であることを示した風格。
自分も、そしてかずみも、弱くはない。いや、むしろかずみは危険なまでに強いし、自分もまた、既に抵抗器を失ってしまっている。
だからマミ、そしてほむらに負けるはずがない(さやかは数えるまでもない)……魔法少女殺しの真犯人にさえも。
サキ「……」
だが、それだけなのだろうか?
今自分の胸の中で渦巻いて、鬱屈としている感情は、戦力計算によるリスクへの不安なのか……ふと、かつて彼女と共にいた仲間たちの顔が浮かんだ。
サキは歯噛みして、歩みを速めた。
そうすることで思考から逃げようとしたのだ。
けれど逃げても逃げても、マミの視線からは逃れられない。
あの強い視線、決死を覚悟しても尚揺るがないあの視線……――耳鳴りがして、サキの頭の中にまた別の映像が流れ込む……空は赤く、そして地面は黒く染められた光景……――ふと、甘い匂いがした……周囲を見ると、そこはサイケデリックな背景をした花畑だった。
サキ「え……」
自分はそれまで街を歩いていたはずだ。
なのにどうして……考えが纏まらない。いつもであればその光景が何を意味しているのかを早急に理解し、瞬時に対処出来ただろう……だが、今のサキにはそれができなかった。
だからこそ、彼女は魔女に魅入られたのだ。
全身が震えて、汗腺が決壊したように止めどなく汗が噴き出てくる。
すると視界が蠢いた。前方に広がる闇の中で何かが動いたのだ。
それが何かを認識する前に、それは大口を開けてサキに襲い掛かった――
「やれやれ……よもや素人だったとわな」
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