過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
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104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/07(土) 11:25:48.30 ID:ft8utIWx0
杏子『そこの巴という表札がされた部屋を訪ねれば』

サキ「……!」

 止めてくれ。お願いだ、それ以上は……!

マミ『……巴マミよ』

 止めろ!

マミ『それは、わたしの仲間だから』

マミ『貴女達が、彼女に手を出すのであれば、わたしは――いえ、わたしの仲間達は貴女達を悪と見做し、破壊する。
それがわたし達見滝原の魔法少女だから』
 ……。

 サキは考えるのを止めた。
止めたい。
止めた振りをしてみた。
すると微弱だけれどテレパシーが来ているのに気が付いた。回線を繋いでみた。かずみだった。

かずみ『魔法少女殺しの犯人が解かったよ。名前は佐倉杏子。髪が長くて、それに赤いんだって』

サキ「……そうか、解かった。今何処?」

かずみ『風見野って街、解かる?』

サキ「あぁ……今私も丁度そこにいる」

かずみ『そっか。それじゃぁそこの外れにある教会に向かって。そこに、佐倉杏子が居るかもしれないから』

サキ「……」

 解かりたくなかった。
何も知りたくなかった。
どうしてそれをもっと早く教えてくれなかったのだろう。……恩人を手にかける? 
これまで自分は多くの魔法少女たちを手に掛けてきた。だから魔法少女殺し狩りというのを始めることにも抵抗がなかった。
躊躇いがなかったわけではないけれど、だが、自分もそれが正しいと思うことが出来ていた。
だが、恩人を手に掛けることは? 
それは自分が今まで一度も出来なかった行為だ。
 
 今までずっと一緒にいたかずみと、先ほど会ったばかりの杏子の顔が浮かんだ。

 サキは唇を強く噛んだ、噛んで、言った。

サキ「……かずみ」

かずみ『? 何、サキ?』

サキ「……」

かずみ『どうしたの……?』

 サキは拳を握り、いつのまにか、汗のほかに涙を流しながら言った。

サキ「佐倉杏子に、会ったんだ」


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