過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]
2011/07/11(月) 11:24:45.97 ID:pwMXCci00
ほむら「何処かに本体が居るはず――あれを産み出している魔女が」

マミ「でしょうね。おそらく、魔女の居所は先ほどの駘蕩な丘」

ほむら「あそこに戻らないことには・・・美国織莉子。魔女になっても――いや、魔女になったら尚鬱陶しい女」

マミ「――ねぇ、暁美さん」

ほむら「何かしら、マミ」

マミ「魔法少女を魔女に戻す手段は・・・ないの?」

ほむら「・・・」

ほむら「知らない。成功した例を、私は知らない」

マミ「・・・そう」

マミ「なら――せめて安らかに、逝かせてあげましょうか」

ほむら「えぇ」


 二人は最悪の魔女に相対し、跳躍した。ほむらは迫撃砲を担ぎ、マミは宙に無数のマスケット銃を浮かべる。示し合わせることなく、ほぼ同時にそれらの息吹が轟いた。無数の金色の閃光に、光沢のある金属の塊が追随し、魔女に衝突すると爆音を立てる――魔女が、まるではりぼてのように倒れこんだ。
 再び景色はのどかな丘の上。ただ一つ違うこと、それは花畑の中央で何かが置きあがったということ。手縫いの人形のような、頭でっかちで顔が粗雑な造りの黒い猫。それは危なっかしく立ち上がると本のような物を担いで、一目散にログハウスへと逃げ出した。
 しかし黒猫は尻餅を着く。――目の前に立ちはだかった暁美ほむらに衝突して。ほむらは右手に持った拳銃の口を、黒猫に向けると、容赦なく引き金を引いた。

マミ「終わったの?」

ほむら「・・・」

 辺りが剣呑な空気に包まれる。森林はざわめき、草花は散り、花びらが宙を舞う。燦々としていた陽光は、急速に空を這う曇天に包まれて、周囲は一気に暗くなった。

ほむら「――来る!」


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