過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
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(北海道)
[sage saga]
2011/10/03(月) 12:37:11.33 ID:zZe18Kso0
ほむら「くっ・・・!」
ほむらは扉が閉まると、早足でリビングへと戻った。歯軋りを立て、こめかみには汗の粒が幾つも浮かび、そして垂れている。
まどか「ほむら、トランザムだ」
まどかが言った。
ほむら「・・・そうね、お願い、出来るかしら・・・?」
さやかが悪いのではない。咄嗟に携帯電話を切った自分が悪いのだ。あのような態度をとっては、自分から疑ってくれと言っているようなもの。これからサキは仲間とその情報の鑑識して、佐倉杏子へと辿り着くだろう。どの世界でも直情的で短絡的な彼女の事だ、自分から訊いてもいないことを名乗り出る・・・彼女が強力な魔法少女と言えども、二人の魔法少女・・・それも、魔法少女狩り狩りなどという酔狂な真似をしている連中が、弱いはずも無い。ほむらは強く歯噛みした。
まどか「あぁ」
だがリビングに戻ると、既にマミの姿はなく、ベランダが開け放たれていた。
ほむら「マミ・・・!」
まどか「・・・ほむら、行ってくれ。お前の時間停止なら、まだ」
ほむら「・・・そうね、だけどまどか。貴方も一緒よ」
まどか「・・・良いのか?」
ほむら「当たり前じゃない。サキがどんな能力を使えるのかも不確定な今、手を抜いている暇は無い・・・まどか、貴方の力が私達にはどうしようもなく、必要なの・・・時間が無いわ。さぁ、私の手に、掴まって」
まどか「・・・ありがとう、ほむら」
そう言って、まどかは笑い、ほむらの手を取った。・・・ほむらは思わず、その表情に見惚れてしまう・・・。
ほむら「・・・貴方が笑ったところ、初めて見たわ」
まどか「嬉しい事があれば、誰だって笑うさ」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・そうね。そう・・・なのよね・・・」
まどか「・・・行くぞ、ほむら。マミが危ない」
ほむら「えぇ・・・行くわよ、まどか」
そして時間が停止する。
まどか「鹿目まどか、出る!」
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