過去ログ - まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
1- 20
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2011/10/03(月) 12:37:11.33 ID:zZe18Kso0
ほむら「くっ・・・!」

 ほむらは扉が閉まると、早足でリビングへと戻った。歯軋りを立て、こめかみには汗の粒が幾つも浮かび、そして垂れている。

まどか「ほむら、トランザムだ」

 まどかが言った。

ほむら「・・・そうね、お願い、出来るかしら・・・?」

 さやかが悪いのではない。咄嗟に携帯電話を切った自分が悪いのだ。あのような態度をとっては、自分から疑ってくれと言っているようなもの。これからサキは仲間とその情報の鑑識して、佐倉杏子へと辿り着くだろう。どの世界でも直情的で短絡的な彼女の事だ、自分から訊いてもいないことを名乗り出る・・・彼女が強力な魔法少女と言えども、二人の魔法少女・・・それも、魔法少女狩り狩りなどという酔狂な真似をしている連中が、弱いはずも無い。ほむらは強く歯噛みした。

まどか「あぁ」

 だがリビングに戻ると、既にマミの姿はなく、ベランダが開け放たれていた。

ほむら「マミ・・・!」

まどか「・・・ほむら、行ってくれ。お前の時間停止なら、まだ」

ほむら「・・・そうね、だけどまどか。貴方も一緒よ」

まどか「・・・良いのか?」

ほむら「当たり前じゃない。サキがどんな能力を使えるのかも不確定な今、手を抜いている暇は無い・・・まどか、貴方の力が私達にはどうしようもなく、必要なの・・・時間が無いわ。さぁ、私の手に、掴まって」

まどか「・・・ありがとう、ほむら」

 そう言って、まどかは笑い、ほむらの手を取った。・・・ほむらは思わず、その表情に見惚れてしまう・・・。

ほむら「・・・貴方が笑ったところ、初めて見たわ」

まどか「嬉しい事があれば、誰だって笑うさ」

ほむら「・・・」

ほむら「・・・そうね。そう・・・なのよね・・・」

まどか「・・・行くぞ、ほむら。マミが危ない」

ほむら「えぇ・・・行くわよ、まどか」

 そして時間が停止する。

まどか「鹿目まどか、出る!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
119Res/112.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice