過去ログ - 僕はいつだって卑劣だ
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 11:51:48.12 ID:pw75EXkAO
 私立高校で、教育方針は自由な校風。
学生服を人間らしい着こなしをしていれば後は法、倫理に触れない限り何をしても許される。
そんな環境に置かれた生徒達の中には奇抜な髪型などで自己を主張する者も居る。
だが平均倍率五十倍の熾烈な受験戦争を勝ち抜いた彼等の意識は総じて高く、創立八年という短い期間ではあるものの、この学校は多くの優秀な人材を輩出している。

「優秀な人材、ねぇ……」

 真っ赤に染め上げた長髪を後頭部で一つに結わえた少年が皮肉に呟いた。
分厚い資料を閉じて机にしまうと、彼は後ろの席でいそいそとペンを走らせる少年に声をかける。

「お前はここ卒業したらどうすんの? やっぱドラッグ扱う大学に進学?」

「……何だってお前は僕が忙しい時に限ってそうやって絡んでくるんだ。ぶん殴られたくなかったら女のケツでも追いかけてろ」

「おーこわ、鋼介くんは今日もご立腹ですねぇ」

 同時に軽快に紙の上を走っていたシャーペンの芯が折れた。
それは鋼介の血をたぎらせるには十分過ぎた。


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