過去ログ - 僕はいつだって卑劣だ
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 12:09:15.29 ID:pw75EXkAO
「この野郎ぶっ殺してやる!」

「うわっ!? 課題やってこねーお前が悪いんだろ! そんなに苛つくんなら前の日にちゃんとやっとけっつーの!」

 鋼介はいきり立って立ち上がり、赤髪の胸倉を掴む。
だが振り上げた拳が赤髪の頬を打つ直前、その声は聞こえた。

「見ろよ、リンゴちゃんまたやってるよ」

「あそこまでいったらもう病気だよなぁ」

 嘲笑が入り交じったギャラリーの呟きは更に鋼介を憤らせた。

「お、おい……。落ち着けって」

 赤髪は眼前で静止した鋼介の拳を両手で掴み、腫れ物を障るように怖々と鋼介を宥める。

「安心しろ唐木(カラキ)。僕はいつだって冷静だ。賢そうな眼鏡かけてるだろ?」

「いやぁ……。眼鏡イコール賢いってのもどうかなぁ、なんて。最近じゃアイウェアなんて言葉も──」

 唐木と呼ばれた赤髪が言い終えるよりも早く、鋼介は空いた拳を机に叩き付けていた。

「今僕の事をリンゴちゃんって言った奴は誰だ! 出て来ないとこいつの顔面をふやけたアンパンマンみたいにするぞ!!」

「俺かよ!?」

 唐木の顔面が瞬く間に青褪めてゆく。


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