9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/11(月) 12:37:39.73 ID:pw75EXkAO
「ちっ……。登校拒否したくなるまで殴ってやりたいけどまだ課題が終わってないからな、今日のところはこれで勘弁してやる」
男子生徒の返答を待つ前に鋼介は自分の席に着いた。
ほぼ同時に殴られて大量の鼻血を零す男子生徒に人が群がる。
「お前なぁ……。こんな事してっといつか退学になるぞ」
「陰口吐いたのは向こうだ。僕は悪くないぞ」
陰口の原因を改善しようとは思わないのか、唐木は口にしかけた言葉を噛み殺し、代わりに一冊のノートを鋼介に渡した。
「……なんだこれ?」
「今日の課題だよ。それと向こう一週間で課題になりそうなとこは全部やってある。一限始まる前にさっさと写しちまえよ」
呆れたように溜め息を吐き、唐木は鋼介に背を向けた。
「……ふん、昼飯くらいなら奢ってやるぞ?」
「いらねーよ。またコーラ入りラーメンなんか食わされた日にゃ気が狂っちまいそうだ」
それから授業が始まるまで、二人の間に会話は一切無かった。
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