12:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:29:32.94 ID:WdcBs0Va0
一方通行が新技のスキルアップに(不本意ながら)励む日々が続いたある日、
芳川から話があると言われてテーブルに座らされた。
「授業参観?」
「そうよ。明日打ち止めの学校であるんだけど、愛穂は自分の高校があるし、
私が行こうと思ってたんだけど、どうしても外せない用事ができてしまったのよ」
「で、俺が代わりに参観してこいってか。ふざけンな。似合わねェ光景にもほどがある」
「ふざけてなんかいないわよ。その授業参観の後には、保護者に対しての進学説明会があるから
毎年外からほとんんどの親がやって来るのですって。むしろこっちがメインね」
「……」
「その説明会までになら、なんとか用事も終わるから私が出席するわ。
君は授業参観だけでいいの。クラスで打ち止めだけ家から誰も来ないんじゃ
寂しい思いをさせちゃうでしょ?」
かくして一方通行は明日、打ち止めの通う中学校へとスーツを着て行くこととなった。
「うわー!うわー!あしたあなたが来てくれるの!?ってミサカはミサカは
嬉しくってテンションがとどまることなくグングンとぉ〜!!」
芳川から経緯を聞いた打ち止めはアホ毛をこれでもかと跳ねさせて喜ぶ。
「騒がしすぎンだろ。ちょっと落ち着けよ…」
「だってだって本当に嬉しいんだもん!あなたってば入学式にも来てくれなかったから、
まさか授業参観に出席してくれるなんて…」
「アホ。あンときゃ俺も大学の入学式だっただろォが。」
「そうでした。ってミサカはミサカは思い出したり。もーっ、とにかく明日が楽しみだよー!」
「そンなに嬉しいンかよ?」
「こーんなに嬉しいの!!」
「おォい!?」
ソファに座っていた一方通行の頭は、背後から伸ばされた打ち止めの腕に抱きしめられた。
口元にあったコーヒーの缶ごと。
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