6:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:12:32.78 ID:WdcBs0Va0
「これって…」
その ブラジャー は、明らかに黄泉川のものでも、芳川のものでもなかった。
二人のものに比べてアンダー部分がやけに短く、何よりもこんな可愛らしい
デザインの衣類をあの二人が所持しているわけがない。
と、いうことはだ。
「クソガキのか…?」
今さらブラジャーのひとつやふたつ、何とも思ったりはしない。
しかし目の前のソレは、短いアンダーや肩ひもに比べてカップのサイズが
やけに、…大きいのではないか?
一方通行はカゴを足元に置くと、ブラジャーを手に取ってサイズを確認する。
(……D…、60の)
「D」
「A B C の次がD。その次はE」
声に出してみた。
(Dィィィ!?うっそだろォ!?いや、成長してるのは知ってるけどよォ!D!?
ちょっと前まで 無い胸 だったじゃねェか、急すぎンだろ)
そういえば、最近は打ち止めが自分に抱きついてくることが減った気がする。
加えて、初夏に入ろうかという頃なのに、異常気象なのか肌寒い日が続いていて、
学園都市の人々は、いまだ春物の衣服をほぼ誰もまとっていない。
もちろん打ち止めも。
だから気付かなかったのだろうか。
打ち止めの胸が、いつの間にか急成長していたことに。
(じゃァここ半年足らずで?)
ピンクのブラジャーを握りしめ、それを見つめながら深い思考に沈む一方通行は、
不覚にも玄関のドアが開いた音に気づけなかった。
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