9:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:21:56.38 ID:WdcBs0Va0
「え?…あなたってもしかして小さい方がよかったの!?
どうしよう、ミサカもうDカップになっちゃったよぉ」
「違ェ!いやだからヤメロっつってンだろォが!!オマエはもう喋るな!」
一方通行はカゴを打ち止めに押しつけると、あとはやっとけ、と
ズカズカと不機嫌そうにベランダから姿を消した。
「あれー?ってミサカはミサカはなんであの人が怒ったのか分かんないや」
眉間にいつもより深い皺を刻んで、一方通行は自室に向かおうとする。
しかし、足を止めてベランダを振り返った。
打ち止めが洗濯物を取り込んでいる。
いつの間にか伸びた背は、難なく吊るされたハンガーに手が届く(顔が近かったよなァ)
スカートからスラリと伸びた足(スカート短いだろアレ…)
髪は肩よりも随分長く伸びて、自重のせいか昔のように跳ねることなく
打ち止めの動きに合わせてサラサラと波打っている(さっきイイ匂いしたよな、
アホ毛は相変わらずだが)
意識して見ると、打ち止めは随分変わった。
(…急に、大人っぽくなった)
なぜだか目が離せない。
もうすぐ打ち止めが、全ての洗濯物を仕舞って部屋に戻ってくるのに。
何を話せばいいのか分からないから、自室に引っ込もうと思ったのに。
彼女から、目が離せない。
頭が妙にざわめいている。
結局一方通行は、黄泉川からの電話を受け取る前以上に興味を失った
テレビ画面の前に、再び陣取ったのだった。
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