過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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nubewo
◆sQkYhVdKvM
[saga]
2011/07/16(土) 02:29:44.34 ID:gKHRPC68o
また、沈黙。
どんな意味を持った沈黙か、上条ははかりかねた。
「上条。アンタじゃなくても、例えばあたしに彼氏がいたとして、その人にでも、飲ませるのって変かな」
そんな仮定の話を、不意に吹寄が振ってきた。
「ん、っと。やっぱり戸惑うとは、思う。彼氏でも」
「そうよね」
「でも彼氏としては、嫌なことはないと思う。
この歳でどうかは置いといて、彼氏彼女なら、別にそれくらい普通だろ」
「飲んでもらうのが?」
「いや、胸を、まあそのなんだ」
「……上条のこと、セクハラで訴えようかしら」
「止めてくれ。マジで。それで、どうする? この選択肢が無しなら、やっぱり無理にでもこのまま――」
「……うん、言いたい事は、わかってる。けどやっぱり、ちょっと。
上条にはわかんないわよね。今だって、胸の先から少しずつ出てて、濡れてるのよ。
手で押さえたり、仕方なくハンカチ当てたりしてるけど、もうベトベトなの。
もう一度このブラつけて、ってやっぱり気持ち悪くて。考えたくない」
「いやでも、仕方ないだろ」
「うん……」
煮え切らない返事で、また吹寄が黙った。
その間を、上条は根気良く待つ。急かしても好転しないような気がした。
やがて、またぽつりと吹寄が言葉をこぼした。
「上条」
「ん?」
「仮定の話、だけど。彼氏以外の男子に飲ませるって、変よね」
「……だな。そういうのって、少なくともちゃんと付き合ってる相手同士でやることだろ」
「そう、よね」
それはどういう意味の確認だろうか。
上条があれこれと考え、答えに至らないうちに、吹寄がさらに尋ねた。
「ここにいるのは、上条だけよね?」
「あ、ああ。見てのとおりだけど」
「上条は、付き合っている子、いるの?」
「いや、別にいないけど」
「そう。あの、さ……。あたしがお願いしたら」
吹寄が、言葉を区切った。
何かを迷い、躊躇っている感じだった。
カーテン越しの吹寄が、シーツを手繰り寄せた音がした。
やがて、意を決したように、吹寄が上条に尋ねた。
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