過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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931:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2012/02/17(金) 20:32:50.43 ID:SKE9GiOQo

「次の人は中に入ってくださいですー」

一時間目が始まって、吹寄たちのクラスの女子は保健室の隣の部屋であれこれと他愛もない話をしていた。
母乳の一件で被害にあってしまった生徒の割合は四人に一人くらいだ。決して少なくはないが、大半の生徒にとっては他人事だ。
友達とだらだらと話した後に医者の診察を軽く受けるだけの楽な時間なので、学生側に不満はなかった。

「順番だよ。吹ちゃん」
「行こっか」

ハ行仲間の吹寄と姫神はこういうときは一緒に行動することが多い。
月詠先生に促され、二人は待機室から出て保健室に入った。

「これっていつまで検診続くのかな?」
「こないだ聞いたら、今週はこれでおしまいで、あとは来週の終わりにもう一回だって言ってたわね」
「そうなんだ」
「とりあえず一週間で問題は収まるって話だし」

保健室には普段と違い、衝立がいくつも立てられている。
入り口から見えない隅のほうで、吹寄は数人のクラスメイトに混じって服を脱いだ。
保健室に入ってからは上半身はブラ一つになって待機らしい。
しゅるしゅるとセーラーの首元を緩め、腕を袖から引き抜く。髪が乱れないように気を使いながら服を脱ぐと、隣で姫神がジッとこちらを見つめていた。

「どうしたの?」
「ううん」

吹寄と姫神の身長はほとんど変わらない。ただ、全体的に姫神はすらりとしていて、手も足も吹寄より細くて白い。
体重では恐らく姫神のほうが軽いだろう。そして、体重差の一番の要因は、きっとその胸のボリュームじゃないかと思う。
いつも服を脱ぐたびに、吹寄のスタイルを羨ましく思う。自分と違って、あれなら露出の高い水着などもさぞかし似合うだろう。

「……」
「吹ちゃん?」
「な、なんでもない」

実は吹寄のほうも、姫神のスタイルには劣等感めいたものを感じているのだった。
自分で認めたくはないが、姫神のブラに比べて、自分のブラのカップのなんとドでかい事か。
肩にかかったストラップも姫神のブラよりはっきり太いのが分かるし、ホックの作りも質実剛健だ。
下着はもっと、繊細でいて欲しいと思う。特に最近は、毎日大切な人に見せているわけだし。

「可愛いの着けてるね」
「えっ?」
「あんまりそれ。見たことないし」
「ま、まあね。新しく買ったやつだから」
「そうなんだ」

姫神のブラは黒の綿製のやつだった。装飾は一切なくシンプルだけど、肌の色とのコントラストが綺麗だ。
シックに、大人らしく纏まっていると思う。自分が同じものをつけても、なんだか、だらしない感じがするのだ。
……それを色香と素直に受け止められない辺り、吹寄はまだ若い高校生だった。
自分のブラを見下ろすと、ややダークなオレンジを基調とした、チェック柄が目に入る。
子供っぽい柄を上条に見せたくはないけれど、大人っぽいデザインのは狙いすぎているというか、そんな感じがするのでそれも見せたくない。
通販で一時間唸って、ようやく決めたブラだった。

「あ。呼ばれたから。行ってくるね」
「ええ」

衝立の向こうに、姫神が進んで行った。扉を開け、保健室の置くの準備室みたいなところに行く後姿を見送り、吹寄はため息をついた。
同時に、次のクラスメイトが保健室に入ってくる。
姫神が症状の現れた女学生かどうかはよく分からないが、おそらく数分で出てくるだろう。



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