8: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/07/16(土) 02:45:01.13 ID:RoU1LS4DO
「え──」
「消えた……?」
それを見た初春や、その炎を繰り出した男は驚きの表情を顔に貼り付ける。
特に出した本人が一番驚いているのだろう。
「俺のレベル3の炎が消えただと!?」
「んな事はどうでもいい。いいかお前ら。歯を食いしばれよ」
「何いい気になってんだこの野郎!」
するともう片方の男も次は水で出来た刃の様なものを彼に向けて斬り掛かる。
「なっ──!?」
しかしその刃がやはり彼の右手にぶつかった瞬間、ただの水に変わり地面に水しぶきとなって染みを作るだけだった。
「覚悟しろよてめぇら!」
驚きによって反応出来ない男の顔に拳が入り──男は簡単に崩れ落ちた。
「う……うわあああぁぁ!!」
それを見た炎使いの方は先程よりも大きな炎を彼に浴びせる。
……しかし。
「なんなんだよてめぇは!」
やはり右手を振るう事によって炎は消えてしまい、炎使いは動けずにその顔に強烈な衝撃を受け、炎使いもその場に崩れ落ちた。
「ふぅ」
パンパン、と埃を叩くように手を叩くと彼は初春の方に再び振り向き、しゃがみ込んで手を差し出した。
「大丈夫か?立てるか?」
「あ……は、はい」
初春はただボーッとした様子でその手を取り、立ち上がろうとするが……。
「……いたっ」
肘の痛みを感じ、手を引っ込めてしまった。
「わ、悪いっ」
その様子を見た彼は申し訳なさそうに謝ると、どうしたもんだかと困った様な表情を見せる。
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