過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:37:17.75 ID:xm2Rv5pmo
「みゆきさんっ!」
目の前に純白の壁が立ち、寸前まで迫っていた蛾は視界から消え去る。
勢いで壁が大きく歪み、柔らかな繊維が私の鼻先をちょこんとくすぐった。
「……泉さん……!」
彼女はそのまま毛布に体ごと覆いかぶさった。
長い髪が私の膝を撫でる。
閉じ込められた蛾は檻の中で暴れまわるが、あの巨体にも人間一人を跳ね除けるほどの力は無いらしく、
彼女の表情からは余裕が伺える。
「こいつやっつけるからさ、手伝ってよ!」
そう言って、彼女は笑った。
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