過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:39:15.74 ID:xm2Rv5pmo
「……はい」
左手の助けを得ながらだが、確かな足取りで彼女は立ち上がった。
いつもと同じ、ささやくように優しく、けれど力強い声が私に安堵を抱かせる。
彼女はこれで大丈夫、つかささんとゆたかさんは……明らかに芳しい状態ではないが、みなみさんがついていれば大丈夫。
なら、私は……。
「泉さん、消火器を持っていきますので、もう少しだけお願いします!」
彼女のサインを背中で受け止め、不安定な足場でつまづいてしまわないように走る。
消火器を取って彼女の所へ行き、蛾を叩き潰す。
10秒あればお釣りがくるはずだった。
しかしその数秒の間に事態はさらに転変する。
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