過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 23:56:31.20 ID:hmDMckbPo
「ここは……」
蛍光灯の光が白塗りの壁に反射し、その眩しさが私の神経を目覚めさせていく。
ここはとても、310とは似ても似つかない部屋だった。
窓が一つも無いこの部屋には、その代わりとでも言うようなたくさんのドアがある。
私の背後に一つ、左に一つ、正面の左右に一つずつ、客室の扉と比べては劣るが、どれもしっかりした造りに見える。
正面の二つのドアの間には……薄暗くてよく見えないが、廊下があるみたいだ。
「どうぞ、柊ちゃん」
室内中央に置かれた大きなテーブルから、峰岸が湯気の上がったマグカップを運んでくる。
テーブル上にはいくつもマグカップが置いてあり、ここで経過した時間を感じさせた。
いつの間にか日下部も立派な事務用の椅子に座って、カップに口をつけては深く息を吐いている。
テーブル周りには同じく立派な椅子が2脚と質素なパイプ椅子が4脚。
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