過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/18(月) 05:46:08.83 ID:TBBAKQJ7o
「―――っ!」
目を開くと世界は以前の姿に戻っていた。
じっとりとした空気が肌にまとわりつき、遠くで鳴く蝉の声が耳に障る。
霧は変わらず漂っているだけで、異変は幻のように消え去っていた。
首筋をじわじわとつたう汗が私を不快にさせる。
車中では、日下部を峰岸が揺り起こしている姿が見られる。
首筋の汗をぬぐい、冷水を二口三口と体内に流し込む。
きっと、疲れのせいで白昼夢を見てしまっただけだ、そう自分を納得させる。
そうして私は二人が待つ車へ走り出した。
決して、後ろを振り返らないように。
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