過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:28:46.60 ID:wGCdZCC0o
それは、考えることだけ無駄なことなのかもしれない。
なんとか、思考の矛先を切り換える。
「……つかさとみゆきはどうしてるの?」
「ああ、二人なら先に休んでるぜー」
言いながら日下部が手に持ったトーストで仮眠室を指した。
そうしたことで自分がトーストを持っていると気付いたみたいに目をみはると、そのまま少し焦げ付いたトーストをかじった。
やけに快い音が私の脳を刺激して、食欲を呼び起こす。
時計を確認すれば、時刻はもう19時を回っていた。
最後に食事を取ったのはお昼前、あの長い山道を登る前のことだ。
その後おなかに入ったものなんて……水と、あの果汁100パーのジュースくらい。
それに気付くと同時に、空腹感が急激に膨れ上がる。
私は日下部へのお礼もそこそこに、目の前の食卓に向き直った。
さっきは気付かなかったけれど、並んだ食事のなんと輝かしいことだろう。
素敵な料理たちと向き合う下準備にと、ティーカップにお湯を注いでストレートティーのバッグを放り込んだ。
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