過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:39:59.43 ID:wGCdZCC0o
開け放されたドアを抜けた正面には『WC』とプレートのついた茶木色のドア。
それを無視して右手へ走れば、そこにはまた同じようなドア、も開け放たれていた。
くぐって左手の洗面台の鏡に、立ち昇る湯気が映りこむ。
出しっぱなしになっているらしい、シャワーの音が耳障りだ。
振り返れば、開いたままの浴室の前に屈むみなみちゃんの後姿があった。
彼女の背中には白くか細い腕が回されている。
その手が彼女の寝巻きに大きな皺を作り、絶対に離したくないと訴えているようだった。
歩調を緩めて歩み寄れば、彼女の腕の中にゆたかちゃんの姿を認めることができた。
彼女は、激しく泣きじゃくっていた。
バスタオルを一枚掛けただけの体ががくがく震えて、小さすぎる体をより繊細なものに映す。
常套句ではなく、本当に触れたら壊れてしまいそうな姿だった。
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