過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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246:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:39:23.53 ID:T98CVpPDo
そうだ、全て私が望んだことなんだ。
こなたが殺された、そこを見たいと思ったのは、私。
だけど、それはなんで?
ただ知りたいと思っただけじゃない。
247:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:40:40.85 ID:T98CVpPDo
「……ありがとう、ございます……」
私の手を包み込んだ彼女の両手は、ひどく震えて、冷たかった。
その手を温めてなお、私の体は熱を失わない。
248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:41:13.44 ID:T98CVpPDo
かち、と聞き慣れた金属音で、私の思考も言葉も中断させられた。
目を向ければ、仮眠室のドアノブがゆっくりと動いている。
私はぼんやりとその動きを追い、みゆきも目をこすりながら成り行きを見つめた。
249:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:42:25.29 ID:T98CVpPDo
「おはよう、柊ちゃん、高良ちゃん」
音も無く体を室内に滑り込ませて、峰岸は微笑んだ。
250:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:43:31.38 ID:T98CVpPDo
「おはよ。よく眠れた?」
一方で私の掌はみゆきのハンカチを握り締めたままでいる。
もし気付かれたら、変に思われないだろうか。
251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:44:38.55 ID:T98CVpPDo
「うん、やっぱり疲れちゃってたからね」
彼女は細い髪を手櫛で整えながら、ちらちらと辺りを覗った。
視線はキッチンから奥の通用口まで泳ぎ、また私達の元へ帰る。
252:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:45:16.00 ID:T98CVpPDo
「ええ、私達しか起きていませんので、どうぞ使ってください」
「あ、じゃあ私も付き合うわ、起きたばっかでまだだったのよ」
私達が申し出た、その一瞬で彼女の顔色が変化した。
253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:46:58.57 ID:T98CVpPDo
彼女は、迷っているようだった。
たぶん、同時にそれが自分の勘違いであればいいと願っているのだとも思えた。
そして、時間にすればたぶんほんの十数秒、だけど果てしなく長く続いたと思える、そんな逡巡の末。
254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:48:27.73 ID:T98CVpPDo
「……ねえ……小早川ちゃんと、岩崎ちゃんは……どこにいるの?」
255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/26(金) 01:53:50.33 ID:T98CVpPDo
本日は以上です
この辺からぐりぐりと話が動いていくはず
ですが投下間隔はまた少し空いて、次回は9/5予定ですサーセン
256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/26(金) 07:22:44.03 ID:XlLyJ3UDO
乙!!
ゆたみなまで行方不明だと・・・?
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