過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/22(金) 01:11:38.10 ID:5blvEuBDo
壁に突入してから霧の深さは進むほどに濃密になっていき、
今では車を走らせているメインストリートの両端が霞んで見えるほどだ。
(片側二車線のしっかりした道路だから、結構な幅はあるのだけれど)
時刻はまだ14時過ぎだというのに日光がほとんど届いていないらしく、周囲は太陽が沈んでしまったばかりのように薄暗い。
街灯の灯りが進むべき道を頼りなく示している。
この状況じゃあ気をつけていても過失を犯してしまいそうなので、制限よりだいぶ控えめの速度で通りを走る。
幸いにして、そのような事態に遭遇する気配は感じられないけど。
「なーんか人っ子一人いないじゃんかよー、休みの昼間なのにおかしくねーか?」
「それはほら、まだここは一般公開されてないでしょ? この霧だからきっとみんな家の中にいるんだと思うよ」
日下部が質問、峰岸が解答。
これまでずっと、10年近くも見続けてきた光景ではある。
「それにしたってなあー……ひいらぎはどう思う?」
「うーん、峰岸に賛成。みんな閉じこもってるんじゃないの?」
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