過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/15(木) 01:25:19.47 ID:p9D9L+3go

「こう広くちゃ、骨が折れそーだな」

 ぽつりと日下部がつぶやく。
たしかに、この霧の中では校庭を一回り探すだけでも相当に時間を喰いそうだ。

「急いで慎重に、ってことよね……見落とし、気をつけましょ」

 ますます濃くなった霧で狭まった視界に、一瞬たりとも気が抜けなかった。
白いブラインドの向こうから何かが飛び出してくる、そんなイメージが眼の奥をちらついて離れようとしなかった。

「……まずは正面玄関へ行きましょう……正門でないなら、そこが……」

 ほとんど一人言のようなみゆきの言葉は、虚空を漂って私にたどり着く。
ともかく彼女は前だけを見て突き進み、私達はその背中を追って歩いた。



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