過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/25(月) 20:45:33.64 ID:eOZTErzJo


 見た目に反して滑らかに動く扉から手を離し、私達はホテル内に足を踏み入れた。

 だだっ広いエントランスは静寂に包まれていた。
暗橙色の間接照明と採光窓からかすかに入る光がフロアを弱々しく照らしている。

 一日中ホテルマンがいるはずの正面のフロント、右手に広がる待合所、いずれにも人影を認めることはできない。
利用者のいない椅子が寂しそうに鎮座し、スイッチの切れたテレビの真っ黒な液晶が室内を寂しげに反射している。

 耳を澄ませばかろうじて、左手の売店から機械音、どこかにあるゲームコーナーから場違いに明るい電子音が聞こえてくる。

 どこか浮ついた感覚は、まるで夢の中みたいだ。



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