過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/26(火) 00:22:48.60 ID:3uEXW1SRo
『310』
いかにも気取った文体で書かれたプレートがついた部屋の扉に手をかける。
私がドアノブ、日下部がドアの前、一歩下がって峰岸が消火器を構える。
二人に目で合図を送り、返事を受け取る。
一呼吸で心の準備を済ませ、私はノブを握る手に力をこめた。
ガチ、と音がして、ノブはかたくなにその位置から動こうとしない。
緊張から解放され、もう何度目か忘れるほどに繰り返した溜息を吐いた。
「またかー……んじゃ次な……」
素直な日下部はもう疲れた様子を隠そうともしない。
とは言ってもまだまだ道のりは長いだろう。
彼女の肩をポンと叩き、苦笑いを交換して再び歩き始める。
そこでふと、峰岸が立ち止まっていることに気が付いた。
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