過去ログ - 上条「……お前のことが心配だからに決まってるだろ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]
2011/07/27(水) 16:41:19.70 ID:I/WkMIKj0
学校を出た上条は頭を抱えていた。紅月の話を聞いてからずっと彼女の事を考えている。
小萌に最後に言われた事が引っかかっている。
「上条ちゃん、紅月ちゃんについては先生からは何もできません。何故ならどれだけ真摯に接しても、
それは先生と生徒という立場から"対等"ではないからです。ですが上条ちゃんは違います。」
確かに自分は友達という"対等"な立場だ…しかし無関心な彼女に対して自分は何かできる事があるのか?
そう聞くと小萌はにっこりと笑って答える。
「上条ちゃんは、紅月ちゃんと放課後デートをしたそうですね?無関心な彼女がそんな事をするとは思いません、
少なくとも上条ちゃんは彼女に少なからず興味を持たれてるはずですよ?」
その言葉は衝撃的だった。
(だけど、だからといって俺に何ができるってんだ、事情を知ったから遠慮なく接しろ?そんなの大きなお世話だろ…)
しかも、紅月はこっちの事情は全く知らない。変に対応したら、逆に嫌われてしまう…それどころか
今度こそ彼女は心を完全に閉ざしてしまう。
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