過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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114: ◆.Br/vY/Hx.[sage]
2011/08/21(日) 04:35:13.10 ID:IexXGjYH0

「リオルッ!! "でんこうせっか"!!」

 張りあげるような大きめの声と共に人差し指を前にビシッと突き出しシズクが叫ぶ。

「ワニノコッ、上手く回避して"かみつく"で捕らえろ」

 その大きな声を聞いてノエルが素早く手前にいるワニノコに指示を出す。
 ワニノコはグッと構えてリオルが視界から消えないように目を凝らし集中する。

「ワニッ?」

 リオルは動きださない。一歩二歩ゆっくりと歩を進めワニノコに近づく。
 "でんこうせっか"といえば高速の一撃、拍子抜けなリオルの行動に動揺する。
 
「気を抜くな!」
「ワニッ」

 するとリオルは足を止め立ち止まり、腕を組んだ。
 
「フッ」
 
 鼻から息を軽く吐いてワニノコをバカにするような視線で見下すように睨む。
 時折、欠伸をするような素振りを見せつつも"相手にならないな"と言わんばかりの表情をワニノコに浴びせる。

「……この技は"いばる"か? 相手のペースに乗る必要は無い。 ワニノコッ」
「ワーニッ」

 頷いてリオルの態度を無視する。

「ちょっと!! 何やってんのっ!"けたぐり" !!」

 リオルは一度頭だけ振り返ってシズクの方を見て指示を聞きとると溜息を吐く。
 続いて、膝を折りしゃがみ込んで爪を立てる。

「……?」

ギリギリギリッ、ガリガリガリッ、ギーーーッ!

 何とも頭に響く"嫌な音"をたてるように地面をひっかいた。
 音の出が微妙なのか、リオルはすぐにやめて溜息を出す。

「まさか?」

 ノエルが驚いた表情を見せる。

「……」
「言う事を聞かないのか? そのポケモンはっ……」

 瞳を大きく広げて愕然とした表情。
 先ほどの戦いを見ても分かるが、フリーザーは絶対的な信頼感を持ってノエルに接していた。
 ノエルにとってポケモンとの信頼関係は最も重視するべきこと……言う事が聞かないなんて事態は問題外。

「そんな"RR団"を退けたと聞いて……僕はこんなにも期待していたのに」

 震え立つノエル。
 ジルとの戦いの時もそうだったが、気が立ち込めてか……
 我を忘れたように雰囲気が変わり、怒りに満ちた感じが周りに迸る。



―――




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