過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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43: ◆.Br/vY/Hx.[sage]
2011/07/22(金) 22:12:28.80 ID:lvNVTI/v0
第7話

「何で隣に座るのよ?」

 段差式の広い教室、連続する机が立ち並びその階段は6段から7段存在する。
 その教室の後ろの方に座ったシズク、そして隣に腰掛けるジル。
 授業毎に席が決まっている授業は存在せず基本的にどの席で受けるかは自由である。

「良いんだよ。何処でも」

 ジルはそう言って来る途中にロッカーから持ってきたノートパソコンを開いた。
 授業のノートを何で取るかも特に決められておらず自分のスタイルで受ける事が出来る。
 が、さすがにパソコンを持ち込んでいるのはジルだけで、シズクはノートとペンを机の上に置いた。

「随分とアナログ式だな」
「そっちがデジタル過ぎるんです」

 一見、仲良くなったように見えたがシズクは、あまり気が気じゃないという様子。
 今まで半年間、ほとんど一人で過ごしてきたシズクにとって少しありがた迷惑と言った感じだろうか?
 早速、肘を机につけて手の甲に頬を置く。

ウィーン

 そうこうしている間に、銀色のフレームの角の尖ったメガネをかけた女の先生が入ってくる。
 授業が始まり、黙々と教壇後ろのモニターに映像や画像が映しだされ先生が文献を読みあげていく。

「なるほどね」

 カタカタとパソコンに授業のノートを取りながら、ジルが呟く。
 
「zzZZ 」
 
 スースーと隣に座っていないと聞こえないほどの小さな寝息を立ててシズクは眠りについてた。
 手の甲に頬を添えたまま態勢は崩さずに安らかでいて尚、爆睡。

(やれやれ、女の子って基本真面目なイメージがあるけど固定概念は返上かな)

 起こす仕草も無く、そのままシズクを眠らせておく。

「次は、多くの進化が確認されている希少種のポケモン"イーブイ"についてですが」

 スライドが移り変わり"進化論"の授業はイーブイについての話に進む。

「イーブイ……? まずいな」

 小さく言葉を漏らすジル。そう、先程の模擬戦の授業、シズクが使用した3匹のポケモン、それは
 "リオル" "ミニリュウ" そして、もう1匹は"イーブイ"なのである。
 少し困った感じの表情を見せて寝ているシズクの方を軽く見る。依然眠り続けるシズク


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