過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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55: ◆.Br/vY/Hx.[sage]
2011/07/25(月) 01:20:19.84 ID:kAyhrg/K0
第10話


「行きますわっ!!」

 バトルの最中、炎の渦に包まれたイーブイはシャワーズへと姿を変える。
 突然の出来事に対処しきれなかったルリカ、ロコンはシャワーズの一撃を受けダウンしてしまう。

「抑えは、あなたよ!! デンリュウッ!」

 叩きつけるように勢いよくモンスターボールを地面に投げる。
 現れたポケモンは、電気属性のライトポケモン"デンリュウ"である。
 低い鳴き声と共に構えその存在を大きくアピールする!

「……」

 主に炎ポケモンを使うルリカが繰り出した"電気属性"のポケモンに試合を見ているギャラリーがざわつく。
 試合を見ている一期生の中にルリカを知らない者は居ないのであろう。皆が予想しなかった一匹という訳である。

(なるほど、炎ポケモンの弱点である水属性に対して電気属性のポケモンを用意していた訳か……
 それにしても、あのデンリュウ……あの毛並みに体中を伝っている電気の様子。かなり育てられているぞ)

 現れたポケモンに目を凝らす。
 電気属性を専攻する予定であるジルは、そのデンリュウのレベルを一瞬にして見抜いた。

「私が炎ポケモンを使おうと決めた時……」
「?」
「私が真っ先に育てたのが、このデンリュウですわ!!」

 紹介するようにデンリュウに手で指して強気な笑みを浮かべる。
 炎を使うという前提に置いて一番に弱点を抑える。それがルリカの考えでありスタイルであった。

(確かに一つの属性だけで戦うと相性の壁は越えられない……2対2というルールなら最悪でも後出しができる)

「デンリュウ! 先程のお返しに一撃で決めますわ"電気ショックッ!"」

 重心を少し後ろにずらしてどっしりと構えたデンリュウは、体中を伝わっている電流を一気に放電させる。
 黄色く光る電流が、少し離れた位置にいるシャワーズに襲いかかる! 

「……避けて! シャワーズ」

 右に大きく跳ねて、電気ショックによる電流を避ける。攻撃を命中させるには少し距離がありすぎたようだ。
 デンリュウは電気ポケモンには珍しく、素早さがそれほど高くは無い間合いを詰めるには慎重を要する。
 さらに、その攻撃の動作には大きな振りが存在する為、これだけの距離があればシャワーズでも回避が可能という訳である。

(さぁ、どうするシズク? お前の手持ちに電気ポケモンに強いタイプはあるのか?
 早くポケモンを入れ替えないとこの相性差だ……一撃でダウンする可能性もある、序盤のリードを活かせないぞ)




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