過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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◆.Br/vY/Hx.
[sage]
2011/07/30(土) 20:35:07.16 ID:j6w3v3D30
第17話 第一章・完
「"面白いもの"を見せてもらった」
凍てつくような瞳で言い放った一言。その視線の先には当然のようにシズクがいる。
その言葉に大きく瞳を広げ動揺を隠せない表情を見せるシズク。
「フッ」
その表情を見て小さく鼻で笑い微笑をこぼす。
他のトレーナーや、ルリカ、ガルドは何故シズクが驚いているのか分からない。
「退くぞ……」
「なっ!! こんな生意気なガキごとき」
再び声を張りあげるガルド!
ウルは即座に手の平を口元に翳して静止させる。
「うっ」
ドンドンッ!!
閉鎖されている教室の自動ドアを叩く音が聞こえる。
その扉をギロッとウルが睨むとガルドが少しうろたえて黙る。
「さすが、と言うべきか……優秀な教員トレーナーを前に散った奴がいるという訳か」
「ぁー?何だよ、自分の持ち場ぐらい、食い止めろってんだよ!」
拳を握るガルド。
どうやら、扉の向こうは駆け付けた教員等と察してか撤退をはかろうとする。
その様子を見て腰を抜かしていたジルが素早く立ち上がり前に出る。
「させない! 自分達で閉鎖したのが仇になったな!!」
手には先程握っていた"スーパーボール"
おそらくジルの主力となるモンスターが入っているのだろう……
逃がすまいとウルとガルドに向け強く言い放つ。
「買い被りか? 考察力が足りないようだな」
ジルの言葉を受けてウルが、ゆっくりとポケットに入れた手を出す。
その手には一つのモンスターボールが握られている。
それと同時に倒れているマタドガスにボールを投げつけ回収するガルド。
「……エスパーポケモン!?」
ゆっくりと手から零れおちるボールを見て一瞬で察するジル。
その言葉を聞いて喜びに近い笑みを見せ不気味に呟く。
「正解だ」
開口と共に現れたのは"ケーシィ"であった。
ウルが素早く"テレポート"を指示ると二人は光に包まれ一瞬にして教室から消え去った。
―――
ウル達が消えて数分後、教室の扉のロックが解除されたのか数名の教員とトキワシティの警察が駆け付ける。
他の教室や教員達も他の"RR団"のメンバーによって拘束・占拠されていたようだ。
しかし、元優秀なトレーナーであった教員等はシズク達同様"RR団"を撃退したのであった。
一部の毒を受けたポケモンとそのトレーナー達は教員の指示でポケモンセンターへと誘導される。
残ったトレーナー達に駆け付けた2〜3名の警官が事情を聞くために教室内を回っている。
「私はヒトカゲが心配ですので、一応ポケモンセンターに向いますわ」
「あぁ」
ルリカはヒトカゲの入ったモンスターボールを大事そうに抱えてジルとシズクに告げる。
そして、せっせと似合わない駆け足で教室を後にする。
「大丈夫でしたか?」
先程の模擬戦担当の教員、各生徒達に安全の確認をしにまわっているようである。
シズクとジルは小さく頷いて笑みを見せる。教員も胸を撫で下ろし他の生徒の元へと歩いて行く。
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