過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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88: ◆.Br/vY/Hx.[sage]
2011/08/04(木) 00:21:00.80 ID:933T+5Zj0
―――

 忙しいように見えたが、少しの間3人とグリーンはいろいろな話をした。
 ジムリーダーに至るまでの経緯、ポケモンリーグで準優勝した時の話。
 どれもこれも、素晴らしい話で……3人は熱心に聞き入ってしまう。

「そういえば、何か忙しそうだったけど……よろしいのですか?」

 少し打ち解けたのか落ち着いた感じでルリカが振る。
 忙しそうと分かっていながら、色々と押しかけたのはまるで気にしていない様子である。

ポン!

 手で手を叩き思い出したような仕草を見せるグリーン。

「そんなに焦る事じゃないんだ。ただ、凄いニュースだったからね、早くおじいちゃんに知らせたかったんだよ」
「凄いニャース? 喋るの?」

 シズクがグイッと前に体を乗り出す。

「ニャースじゃない……ニュースだ」

 まだ終わらないレポートを適度に書きつつジルが突っ込む。
 何気に今回グリーンにあって学んだ事もレポートに反映させているようだ。

「何ですの? ニュースって?」
「捕獲されたみたいだよ……」

 少し不敵な笑みを浮かべるグリーンに思わず息を飲む3人。

「ニャースが?」

 ……
 一瞬の静寂。
 クスッと笑って、グリーンが窓の外を見た。
 それに吊られて3人も窓の外に視線を送る。

「……」

 冬では無い。時期的に言えば夏である。
 シズクが嬉しそうに立ち上がり窓に駆け寄って行く。

「雪だ! なんで? サマースノー?」

 尋常じゃないぐらいの喜び。窓の外に少し寒そうなリザードンが見える。
 この状況からジルは理解する。少しの間をおいてルリカも……

「空中の水分を凍らせて雪を降らせる……訪れた街には一足早く冬が来る」

 グリーンは立ち上がりシズクのいる窓際にゆっくりと歩いて行く。
 そして振り返ってジルとルリカに視線を合わせた。

「捕獲されたのは……」

 理解している。だが信じがたい、その次の言葉に思わず息を飲む。

「伝説の鳥ポケモン、フリーザーだ……」



続く…




第二章 「少年と氷の鳥」


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