106:1[saga]
2011/07/24(日) 16:36:24.02 ID:WZnnFayQ0
−−− 呉キリカの手記より −−−
今日も織莉子の戦略論を聞かされた。
頭の悪い私は全てを記憶出来た訳ではなかったが、
その内容はおおむねこのようなものだ。
いくら私達が落としても、その数を減らさないISAF空軍。
彼らには、世界中の様々な国から援助が行われていた。
供与された戦闘機に乗る義勇兵パイロットを含めて。
それと戦うこちらは、新米パイロットばかりを前線に送る。
その理由について織莉子は、そう遠くない未来に起こるであろう
オーシアとの戦争を睨んでパイロットを養成していると考えていた。
海を越えた大陸に存在していた、世界の憲兵を自称する超大国。
彼らは今のところはベルカ戦争の復興をしてはいるが
その傷が癒えたところで、きっと私達に牙を向くだろう。
大陸のこちら側で行われている戦争は、私達が開始した侵略戦争。
オーシアを含めた世界中が、そのような見方をしている。
私達エルジアがそうせざるを得なくなるまで、
追い詰められて始まったのが今回の戦争だと言うのに。
あと少しで息の根が止まるISAFに対して、
ベテランパイロットを温存してまで新人の育成を図る。
それが、我がエルジア空軍に損害が増え続けている原因であった。
その事実に私は憤りを覚える。それは織莉子とて同じ事だった。
だが、それを私達の立場で捻じ曲げる事は出来ない。
オーシアとの戦争に備えるという考えもまた、間違いだとは言い切れないから。
戦争とは外交の延長線上に存在するもの。
政治家の失敗は、私達軍人が拭わなければならない。
それも織莉子からよく聞かされていた事だった。
668Res/390.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。