37:1[saga]
2011/07/21(木) 19:54:14.47 ID:n/I3GK8s0
そして、スクランブル命令を受けて滑走路へ向けて
戦闘機が駐機場から走り出している。
そのほとんどが旧式のMIG-21とMIG-23。
この見える範囲内では最強の戦力となるMIG-29の列は、
滑走路へ向かう誘導路で渋滞に巻き込まれて動けなくなっていた。
私達はその列の最後尾に並び、離陸の順番を待つ。
機内に残っている燃料は残り少ないが、このまま地上で
指をくわえてやられるつもりなどはなかった。
慌しい様子を醸し出す無線機からの声を聞きながら、
私は基地の様子を見回す。
地上に設置された対空機関銃がその向きを変えつつあり、
滑走路に出ていたMIG-21の何機かはすでに離陸を終えていた。
そして私の耳を引き裂くような音を鳴らし、対空機関銃が火を噴く。
その曳光弾の向かう先には、敵機の影が見えつつあった。
668Res/390.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。