41:1[saga]
2011/07/21(木) 19:56:40.60 ID:n/I3GK8s0
私達はそれぞれの乗機のキャノピーを開け、
地面に飛び降りる。
渋滞の中、爆撃から生き延びる事の出来た航空機も
同じようにキャノピーが開き、ばらばらと搭乗員が逃げ出して来る。
さやかの手を取って基地施設から離れるように走る間、
私はさっきのF-4の動きをじっと見つめていた。
3本の滑走路に1つずつの爆弾を投下し、
駐機していた爆撃機に向けて最後の爆弾を落とす。
そうして効率の良い破壊を行った後に、
重い荷物を外して身軽になった”リボン付き”は
上空に作られていた飛行機雲の群れの中へと飛び込む。
奴が曳光弾やミサイルを放つと、かなりの確率で
その前方に花火が生まれる。同時に黒煙と、地面に向かう流星も。
敵ながら鮮やかな手並みだ、と私は感心していた。
もう基地から飛び立つ戦闘機はない。
そして、上空にはエルジアの航空機は飛んでいない。
このリグリー飛行場をどう料理するのかは、
ISAF空軍の手に委ねられてしまったのだ。
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