65:1[saga]
2011/07/22(金) 19:57:03.26 ID:dnUy+bX20
それらのミサイルはまたしても、敵機の操縦によって回避される。
しかし、杏子にとってはそれも読み通りであった。
私の放ったミサイルを回避していたF-16は、
急接近する杏子のSu-37に対し、その腹を晒してしまっていた。
杏子の放つ曳光弾がF-16を引き裂く。
ガリガリと嫌な金属音を響かせて、その哀れな敵機は
煙を吐いたまま地上へとその機首を向ける。
やがて開かれる落下傘から、その戦闘機が
戦闘不能に陥った事を私は理解していた。
その様子を目で追いながらも、私はスロットルと操縦桿を
忙しく操作し続けていた。
勿論、両足ではラダーを小刻みに調整しながら。
残っているもう片方のF-16の背を取るために。
卓越した旋回性能を誇るSu-35の前に、
F-16はその無防備な背をこちらに覗かせていた。
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