360:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/09/07(水) 20:00:31.48 ID:RW1uKzK70
病院・待合室
梓「……純」
純は自分のパートナーのために命を懸けた。これだけでも、尊敬に値するすごいトレーナーだ。それ以前に旅で出会った、大切な仲間だ。その
純を……。
梓「……くっ」
律「何してんだ、梓」
梓「……律先輩にムギ先輩」
紬「もう、時間よ。そろそろ、行かなきゃ」
梓「でも、私は……」
律「……梓!!」
律先輩は私の頬をぐっと、引っ張ります。
梓「にゃ、にゃにしゅるんでしゅか」
律「ぐだぐだ考えったって仕方がないだろ。今のお前にできることは準決勝を勝ちきることだろ」
梓「で、でも……」
律「この先で澪が待ってんだぞ」
梓「……澪先輩」
そうだ、ようやく掴んだ、チャンスなんだ。この大舞台であの澪先輩と戦えるのは。
紬「それ以前に私達に勝った、梓ちゃんが不戦敗なんて認めないわよ」
梓「……ムギしぇんぱい」
律「大体澪に勝てなきゃ、あいつには勝てないぞ。頑張って澪を超えて来い」
梓「澪しぇんぱいを越える……」
紬「梓ちゃん。この大舞台で梓ちゃんと澪ちゃんの最高の戦いを見せてね」
梓「最高の戦い……」
律「それに梓はチャンピオンになって、純ちゃんと戦わきゃな」
……チャンピオン。
ゆい「あずにゃ〜ん、もう、時間だよ〜」
紬「ほら、ゆいちゃんも来たわよ」
律「どうすんだよ、梓」
梓「……はなしゅてください」
律「おっと、すまない」
梓「まったく、うるさい先輩達です。もう、こんな時間じゃないですか。澪先輩が待ちくたびれてますよ」
律「な、何を〜」
梓「……ありがとうございます」
律「……ニッ」
紬「……ニコ」
ゆい「? 何か、あったの?」
梓「何でもありません。サッサと、行きましょう。澪先輩も待ってます」
ゆい「そうだね!」
私は病院を出て、振り返る。
梓(私は玉座で純を待つよ。だから、戻ってきてね)
私は決意を固めて、スタジアムに向かった。
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