393:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/09/18(日) 16:14:16.29 ID:I2Rn+i7W0
AYUは一呼吸を置く。
AYU「一方のポケモンも人間の暴走を止めることができなかった。その結果、戦いは長期戦になった。泥沼のね。例えば、人間はポケモンを止めるために、そこに逃げ遅れた人達がいるにもかかわらずに、毒ガスや爆弾を使ったりね。一方のポケモンも、同じように、まだ仲間が戦っているのに一つの町をその仲間ごと消しちゃったとかね」
梓「……悲惨ですね」
AYU「そうだね」
澪「つまり、ここはその戦いのなれのはてか」
AYU「そういうこと。そんな泥沼の戦いでね、たくさんのポケモンや人間も死んじゃったんだ。それだけなら、まだ復興とかもできるかもだけど、ポケモンを制圧するのに、各地で核爆弾とかを使ったりとかね。……人間もポケモンも犠牲になったよ」
AYUは周りの光景を何かを思い出すかのように見ます。
AYU「そのせいで、人間の人口もだいぶ減っていった。同様にポケモンの数も減少していった。そんな時にある科学者達が集まって、隠れて、ある研究をしていたの」
澪「そんな時まで、研究をしていたのか」
AYU「その研究は別に破壊のためじゃないよ。どうやったら、この世界を救えるかという研究だよ」
梓「世界を救う……」
澪「こう言うのは失礼だと思うが、かなり厳しいと思うんだけど……」
AYU「そうだね、まったくその通りだよ。でもね。皆には希望が欲しかったんだよ」
梓「希望ですか」
AYU「そう。その希望の象徴として……マサラタウンのゆいが選ばれた」
梓「ゆい先輩が?」
AYU「私達の未来でも、梓ちゃんとゆいの伝説が語りつがれていたんだよ」
澪「伝説?」
AYU「ただの17歳の少女がカントー地方で勢力を強めていたロケット団を壊滅に追い詰めて、ポケモンリーグで純ちゃんとういちゃんのコンビとの死闘の末の優勝、その後、マサラタウンに戻り、『放課後ティータイム』とかなんとかで、デビューして、ポケモンと人間との共存の
ために活動したんだよ。後の世では『カントーの英雄』といわれてたね」
梓「ちょっと、待ってください。ロケット団のことはまだしも、ポケモンリーグは……」
AYU「別に間違ってないよ」
澪「意味が分からないぞ」
AYU「それは後で、説明するから、まずは話を聞きなよ」
澪「分かった。続けてくれ」
AYU「ゆいはポケモンがメインボーカルとして、人気もあったしね。そのおかげかどうか知らないけど、カントーではポケモンの軍事利用の
反対が多かったみたいだね。だから、国は『放課後ティータイム』を売国奴みたいな扱いとして、けなしまくってたね。まあ、ここらへんは蛇足だけど」
梓「それで、ゆい先輩が選ばれた理由は?」
AYU「その研究者達はね、その希望の象徴として、ミュウツーのようにゆいの遺伝子を使って、クローンのようなポケモンを造ろうとしたん
だよ。その過程でたくさんのポケモンとゆいの遺伝子を掛け合わせた。たくさんの失敗の中で、1匹だけまともなものが生まれた」
梓「そのポケモンって……まさか」
AYU「そう。それが私だよ。AYUって名前はかつての英雄、ゆいとそのトレーナーの梓ちゃんの頭文字を取ったんだよ」
私達の間にしばしの沈黙が流れました。
AYU「……それでね」
AYUは再び、話し始めます。
AYU「私は頑張って、ギターの練習をしてきたんだよ。たくさんの人に幸せになってもらうために」
AYUは昔を懐かしむような眼をして語り始めます。
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