過去ログ - フレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2011/07/21(木) 18:29:47.40 ID:NZtCeqDco
フレンダ「生きてる……んだよね」

 右手を見つめて、握って、開いて、握って。

 結局、検査が終わった後、フレンダは退院した。今はとりあえず昼食を取ろうと、ファーストフード店に来ていたところだ。

 学園都市はどうも慌ただしい。店内の会話に耳を傾ければ、何やら第三次世界大戦が終わったとかなんとか、そんな話を誰もがしていた。

 どうやら眠っていた一ヶ月の間に色んなことがあったらしい。情報を入手する手段を持たないフレンダには、まるで異郷の地へと放り出されたような感覚だった。

 護身のために一応武器は調達したが、暗部の方には連絡する気はない。生きてると麦野に知られれば、また粛正されようとするのは目に見えている。

フレンダ「はぁ……結局、これからどうすればいいってわけよ」

QB「魔法少女として戦うしかないんじゃないかな」

 溜息を吐きながらフライドポテトを食べていると、不意に声を掛けられた。

QB「やぁフレンダ、目が覚めたんだね」

フレンダ「きゅ、キュゥべえ! 生きてたんだ!」

 見ると、テーブルの上に、フレンダに取引を持ちかけた、あの白い生物キュゥべえがいるではないか。
 フレンダにとって、これは僥倖だった。仲間も、知り合いからも断絶されたフレンダの、唯一の顔見知りとも言える相手だったからだ。

QB「く、苦しいよフレンダ」

フレンダ「あ、ごめん」

 感激のあまり、思わずキュゥべえを抱きしめていたフレンダだったが、言われて解放する。


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